【ゲームレビュー】HADES
HADES
ハデス、といいつつ主人公はハデスではない。
とても良いゲームで安いのでおすすめ。
◯良ポイント
・世界設定
・キャラクター
・イラスト
・テキスト
・難易度
・武器バランス
◯各項解説
・世界設定、キャラクター、イラスト、テキスト
これらまとめて、雰囲気とでも言おうか。
ハデスの息子が家出をするのを、親戚の神々がこっそり手助けしてくれる、
しかもその神々がそれぞれかっこいい、というゲームの前提設定の時点で、
もうこのゲームは勝っていると思った。
膨大なテキスト量によって、それぞれの神々の個性が明らかになっていくのも
面白い。そして翻訳が完璧。
不自然な日本語が全くない。そしてキャラごとに話し方が書き分けられている。
エルダースクロールズの続編はぜひ、この翻訳チームにやってほしい・・・
ボスキャラが元々同僚で、酒場で話せたりするのも面白い。
全体的な雰囲気がユーモアとクールさに溢れていて、個人的には最高。
・難易度
一周クリアすると難易度上昇させて報酬を増やす選択肢が
増えるが、これが鬼畜過ぎないのが良いし、自分で調節できる。
似たようなゲーム性のDEADCELLSでは個人的には難しくなりすぎて、
難易度を上げてプレイすることはなかったので、
良いポイントだと思った。
・武器バランス
壊れ武器が無いし、どの武器でも一周はクリアできるということで、
全部の武器を使うことに抵抗がない。
毎回ランダムで報酬ボーナスのつく武器が選ばれるので、
それに従って毎回違う武器でプレイしているが、
それがストレスではなくむしろプレイ感覚が変わっていくのが面白い。
やらされている感が全然ないのが、レベルデザイン、武器デザインの美しさを感じる。
本質的にはありがちなローグライト
(引き継ぎ、永久強化要素のある、一周ごとに進捗をロストする周回前提のゲーム。引き継ぎ要素がない場合ローグライクより、繰り返しプレイで自己を強化していく点 にたのしさがある)
であり、楽しさの基本はテンプレ通りなのだが、それは悪い意味ではなく、
ちゃんと基本的な楽しさから逸脱していないという点で評価したい。
というかこの基本的な楽しさがちゃんとできているだけで貴重。
また、周回するモチベーションの多さが半端ない
・施設、武器の永久強化のための報酬集め
・ストーリーの進行
・NPCの会話
・アクセサリの強化
(戦闘回数でレベルが上がっていく)
・NPCの好感度上げ
(好感度が可視化されているのも◯)
・武器のバージョン違いの性能差
(6かける4で24種類の武器があるので、これを一回ずつ試すだけでも24周できる)
ので、一周目クリアしてからが本番という感じ。
ストーリーもまだまだ全然明らかになっていない。
値段の割にめちゃくちゃ楽しめる。
日本一ソフトウェアがフルプライスで売っていたヴォイドテラリウムも、
これくらいの値段(3000円くらい)で売ってたら、もっと広まったろうに・・・